蛇紋石(じゃもんせき、serpentine、サーペンティン)は、ケイ酸塩鉱物のグループ名である。化学組成は(Mg,Fe)₃Si₂O₅(OH)₄である。カンラン石の変質により生じる。蛇紋岩を構成する主要な鉱物である。 日本での主な産出場所は、埼玉県秩父郡皆野町金崎/高知県高知市円行寺などである。
種類
- アンチゴライト(antigorite、葉蛇紋石)単斜晶系。
- 単斜クリソタイル石(clinochrysotile)単斜晶系。
- 斜方クリソタイル石(orthochrysotile)斜方晶系。
- リザード石(lizardite)六方晶系。
- いずれもよく似ていて、肉眼での区別は困難。
ベルチェリン
ベルチェリン(berthierine) : (Fe,Fe3+,Mg)2-3(Si,Al)2O5(OH)4、は単斜晶系の鉱物であり、アンチモンを含む鉄の硫化物FeSb2S4である。虹色の金属光沢を持つスチールグレーである。その外観のため、しばしば輝安鉱と間違われる。
1827年にフランスで発見され、フランスの化学者、ピエール・ベルティエ(1782〜1861)にちなんで名付けられた。
^「蛇紋石」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2021年2月28日 (日) 13:21 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org